屋外の木部 キシラデコール塗装のメンテナンス キシラデコールでの塗り替えもいいけど他の商品もおすすめです 屋外の木部 キシラデコール塗装のメンテナンス キシラデコールでの塗り替えもいいけど他の商品もおすすめです

住宅(木部)の塗装・
メンテナンスについて

新築時に丁寧に塗装した木材も、時間が経つにつれ塗料の色あせや木材の劣化が目立つように なってきます。木材をいつまでも美しく保つためには正しいメンテナンスが必要。 一番簡単で効果の高いメンテナンス方法が「再塗装」です。

塗料の色褪せや、木材の劣化が進んだ状態

    • 塗装後 6 年以上経過
    • 塗装後 5 年以上経過
    • 塗装後 5 年以上経過
    • 塗装後 10 年程度経過

再塗装のサイクルの目安は、
1回目の塗替えは2~3年後、
以後は5年を目安として
再塗装してください。
早期の塗替えは木材を
長持ちさせることができます。

再塗装のサイクル目安は
一般的に3~5年、
特に1回目の再塗装時期を
2~3年と早期に行う事で
木材を長持ちさせることが出来ます。

※新築時の被塗材は、新材細胞が綿密で含水率も高いことから、
塗料成分の浸透量が少ないことが実態です。
被塗材の含水率が低下し、微細な割れが発生する2~3年後に塗装することで、
新築時に比べ塗布量が増し被塗材の早期の劣化や変色を防止します。

住宅にはいろいろな個所で木材が使われています
定期的なメンテナンスが大切です。

羽目板・下見板・破風・窓枠・門扉・ウッドデッキ・戸袋・窓格子・雨戸・ヌレ縁・鼻かくし・フェンス・ルーバー・パーゴラ・ガーデンファニチャー・ログ材・木橋の高欄・ドア・軒天・ベンチ・ラティス・ウッドプランター・木柵など

被塗材の状況や好みに応じて、
塗料を選んでメンテナンス

木材保護塗料には、内部に有効成分が浸透して効果を内側から発揮する「含浸形タイプ」(浸透形)と塗膜が材表面を覆って木材を守る「造膜形タイプ」があります。
それぞれの機能や特性を良く理解した上で、目的に合った塗料を選ぶことが大切です。

状況や好みに応じて、
塗料を選んでメンテナンス

木材保護塗料には、内部に有効成分が浸透して効果を内から発揮する「浸透タイプ」と、塗料の膜で表面を覆って木材を守る「造膜タイプ」があります。
それぞれの機能や特性をよく理解した上で、目的に合った塗料を選ぶことが大切です。

キシラデコールで塗装した
屋外木部

キシラデコールの塗装を施した木部も、保護成分の効果は時間の経過と共に低下します。再塗装による定期的なメンテナンスを行いましょう。

木目を活かして美しく仕上げ新築から古民家
まであらゆる建物・木材のメンテナンスに

浸透タイプ 浸透タイプ

木材保護塗料 NO.1 キシラデコール

  • キシラデコール

    • 発売以来 50 年以上の実績を持つ木材保護塗料の定番ブランド
    • 日光や雨・害虫・カビなどの外敵から大切な木材を長期間守る
    • 数々の文化財や公共施設などに採用実績があります
    • 多彩なカラーバリエーションでイメージ通りの仕上がり

キシラデコール塗装事例

低臭速乾タイプ 
キシラデコールフォレステージ

  • キシラデコールフォレステージ

    • 低臭・速乾タイプのキシラデコール
    • 従来品に比べ臭気・乾燥時間が半分に
    • 塗膜乾燥後は養生テープも貼れます
    • 新色ひのき、べんがら色が新登場

キシラデコールフォレステージ塗装事例

古い木材や建築にしっかりと色を着けたい
ウッドデッキや遊具など摩擦の多い箇所に最適

浸透高着色タイプ 浸透高着色タイプ

水性、高着色タイプ 
キシラデコールアクオステージ

  • キシラデコールアクオステージ

    • 待望の水性タイプのキシラデコール
    • 水性で浸透性ながら高い着色力で色つきが良く、耐久性と早い乾燥性
    • メンテナンスにも最適
    • 従来の浸透型塗料に比べて摩耗に強い

キシラデコールアクオステージ塗装事例

油性、高着色タイプ 
キシラデコールフォレステージHS

  • キシラデコールフォレステージHS

    • 高濃度のキシラデコール
    • 油性で浸透性ながら高い着色力、色付きが良く、高耐久
    • 退色した古材の塗り替えに最適
    • キシラデコールとも混合して着色力の調整が可能

  • キシラデコールフォレステージ HS 塗装事例

  • 塗り替え比較 #3312 ジェットブラック

傷んだ木をキレイにしたい、
メンテナンス期間をできるだけ伸ばしたい

造膜タイプ 造膜タイプ

塗膜で木材が明るく甦る 
キシラデコールコンゾラン

  • キシラデコールコンゾラン

    • 色つきが良く、古材でも明るく仕上げることができ、改修に最適
    • 柔軟性、通気性、密着性に優れた特別な塗膜
    • ワレやハガレが生じにくく、長期間木材を保護
    • キシラデコール同様の防腐・防カビ・防虫剤効果

塗り替え比 #502 ピニー

キシラデコールコンゾラン塗装事例

木目を活かして美しく仕上げ新築から古民家まで
あらゆる建物・木材のメンテナンスに

木材保護塗料 NO.1 キシラデコール

  • キシラデコール

    • 発売以来 50 年以上の実績を持つ木材保護塗料の定番ブランド
    • 日光や雨・害虫・カビなどの外敵から大切な木材を長期間守る
    • 数々の文化財や公共施設などに採用実績があります
    • 多彩なカラーバリエーションでイメージ通りの仕上がり

キシラデコール塗装事例

水性タイプで扱いやすい 
キシラデコールエクステリア

  • キシラデコールエクステリア

    • 油性キシラデコールと同等の優れた防腐・防カビ・防虫効果
    • 水性タイプで臭いも少なく、塗装作業が快適
    • ハケさばきが良く、用具の後始末も水洗いで OK

傷んだ木をキレイにしたい、古い木材でも
明るく仕上げたい、ログハウスや洋風建築に

古材や濃い色の材を明るく仕上げる 
キシラデコールウッドコート

  • キシラデコールウッドコート

    • 塗膜の3大特徴により、業界最高クラスの耐久力を発揮
    • 色つきが良く、古材や濃い色の木材でも明るく仕上がる
    • 塗替えに最適です
    • 水性タイプで臭いが少なく、乾きが早い

柔軟な塗膜で木材を守る 
コンゾラン

  • コンゾラン

    • 鮮やかなヨーロピアンカラーがラインアップ
    • 柔軟な塗膜で長期間木材を守ります
    • 環境にやさしい水性ペイント
    • 屋内外で使用でき、学校・などの教育施設、牧場、飼育場にも最適

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エクステリア木材の
耐久性と木材保護塗料

  • 日本大学教授 木口実

    日本大学
    生物資源科学部
    森林資源科学科教授
    木口 実

  • はじめに

     木製ルーバーやウッドデッキ,フェンス等の屋外で使用する木製品はエクステリア木材と呼ばれています。最近では、新国立競技場の外装を初め、宿泊施設や飲食店のエントランス等街中でも見かけるようになってきました。これらエクステリア木材は、太陽光や風雨等に曝されるため、無処理では美観を損ねたり腐朽等の劣化を生じたりします。腐朽やシロアリによる被害を防止するためには防腐剤や防蟻剤を使用しますが、美観や景観の維持も重要であるこれらの製品には、生物劣化防止とともに塗装処理が必要となります。そのため、エクステリア木材の耐久性と共に美観保持を目的とする耐候性を付与するための保存剤として、「木材保護塗料」が使用されています。
     木材保護塗料は、日本建築学会が発行する「建築工事標準仕様書・同解説 JASS 18 塗装工事」において、従来から木材の内外装用塗料として採用されていたステイン系塗料と区分して、新たに屋外使用を目的とする「木材保護塗料塗り(WP)」が新設されました。ここに示されるように、木材保護塗料は樹脂及び着色顔料のほか、防腐、防カビ、防虫効果を有する薬剤(有効成分)を既調合で含むことを特徴とし、定期的な塗り替えを行いながら屋外における木質系素材の木目を活かした半透明の塗装仕上げに用いられる塗料、と定義されています。木材保護塗料の品質は、JASS 18の「M-307: 木材保護塗料」で規定されており、生物劣化抵抗性として「カビ抵抗性試験」が求められています。このように、木材保護塗料は耐候性と共に生物劣化からも木材を守ることが期待されており、エクステリア木材の保護には不可欠なものとなっています。このため、国土交通省が発行する「公共建築工事標準仕様書」や「公共建築改修工事標準仕様書」等においても、外装用木材の保護処理としてWP塗りが取り挙げられるようになりました。
     木材保護塗料は屋外での木材の耐候性の向上が主目的であり、防腐剤や表面処理薬剤等と同等の生物劣化抵抗性を期待するものではないことに注意しなければなりません。すなわち、木材保護塗料は屋外での紫外線や水分、埃等も含めた劣化因子から総合的にエクステリア木材を保護する保存剤、という位置づけになります。
  • 屋外における木材の劣化とは

     気象環境を主とする劣化因子により、屋外で使用する木材が劣化することをウェザリングといいます。劣化因子としては、太陽光,雨,雪,風等の気象因子の他に、カビや腐朽菌等の微生物や酸性雨、黄砂等の大気汚染物質や埃や微細な土砂等も含まれ、これらの因子が複雑に関係し合ってエクステリア木材を劣化させます。木材を無処理のまま屋外に設置すると、1年程度で表面全体が暗灰色となってしまうことは良く知られています。これは、Aureobasidium のような黒色のカビ類による変色が主な要因です。また、更に年月が経過すると年輪と年輪の間の柔らかい部分がやせていき、表面が洗濯板状になります。これが風化と呼ばれる現象です。
  • 木材保護塗料による木材の保護

     木材はウェザリングによる劣化を受けやすいので、建築外装に使用する木材には塗装処理が必須となります。塗装には、美観の保持,デザイン性,寸法変化の抑制,生物劣化からの保護等が期待されます。屋外用として従来より使われている木材用塗料の大部分は着色系の「造膜形塗料」であり、木材の色調や木理,手触り感等が失われてしまいます。また、これら塗料は美観維持を主目的としているため、腐朽等の生物劣化を防ぐことはできません。そこで我が国では、今からちょうど50年前に着色系のステインに防腐剤,防虫剤,はっ水剤等の有効成分を添加した木材保護塗料が販売され、現在ではエクステリア木材用塗料の主流となっています。
  • 木材保護塗料の特徴

     木材中に滲み込み塗膜をつくらない含浸形塗料は、エクステリア木材用塗料の中心であり、多孔質の材料である木材特有の塗料です。含浸形塗料が多く用いられる理由は、①造膜形塗料に比べて木目が見える半透明系が多い、②煩雑な素地調整がいらない、③高度な塗装技術が不要、④重ね塗りが可能でメンテナンスが容易なこと、等が挙げられています。そのため、木材の吸放湿性をある程度維持でき塗膜の剥離がありません。また、木材中への水の浸透を減少させるので木材の寸法変化が減少し、割れや反り,ねじれ等が抑制できます。
     一方、造膜形塗料は含浸形塗料に比べて塗装面の耐久性が高い傾向が認められますが、①木材の色調や感触が失われる、②わずかな塗装面欠陥により美観が大幅に低下し塗膜劣化が急速に拡大する、③重ね塗りがしにくいため劣化塗膜を除去する等メンテナンスが煩雑である、などの点が指摘されています。造膜形塗料による塗装は、塗膜により木材表面の木理が塗りつぶされ、木材の良さが消えてしまうことが懸念されてきましたが、近年では最初の塗装を含浸形で行い、数年後風化が生じて塗り替えが必要になった時点で造膜形塗装を行うことで、風化により強調された木理が”浮造り”状となり、造膜塗装でも木目がしっかりと残るため造膜塗料をメンテナンス用に推奨するメーカーも出てきました。
  • 木材保護塗料塗装時の注意点

     塗装する際に特に注意すべき点は、塗装基材である木材の含水率と塗装後のメンテナンスです。木材の含水率は、塗装前には20%以下に乾燥させることが重要であり、高含水率材では塗料の浸透不足や塗膜割れ等の欠陥が生じやすくなります。そのため、塗装後のトラブルの原因の大部分は塗装時の木材の含水率が高いことに留意して下さい。
     メンテナンスは、塗装面の劣化が進行しないうちに行うのが理想であす。早めのメンテナンスは、結果的にメンテナンスコストを抑えることになります。特に、造膜形塗料や半造膜形塗料では、多くの場合塗膜がしっかりしていれば重ね塗りが可能です。
  • おわりに

     木材保護塗料についてまとめると、①木材保護塗料には含浸形,半造膜形(高着色形),造膜形があり、色調が濃色なものほど耐候性が高くなるが、木質感が低下する。②木材保護塗料は、美観と耐久性を向上させる塗料と防腐薬剤の両方の性能を持つが、薬剤の浸透は表面だけなので防腐剤と同等の防腐性能は期待できない。③含浸形の木材保護塗料の耐候性は塗料の浸透量に比例するため、木材を乾燥させ、表面を粗くする等して塗布量を確保する。④早めのメンテナンスが重要であり、造膜形は塗膜劣化の開始時、含浸形は基材の木材が見えてくる時点が塗り替え時期であり、また含浸形塗料の2回目以降のメンテナンスインターバルは初回の2倍程度に延びる場合が多い、というようなことが言えます。
  • 参考文献
    1)木口実(2008)エクステリア木材の耐久処理及び塗装処理の現状と展望,塗装工学,43,319-327.
    2)木口実(2015)木材保存剤としても木材保護塗料,日本防菌防黴学会誌,43(3),149-156.
    3)木口実(2020)注目される木材のエクステリア塗装,木材情報,2020年4月号,10-1.
  • 略 歴
    1984年東京農工大学大学院修士課程修了後、農林水産省林野庁林業試験場(現(国研)森林総合研究所)耐候処理研究室に配属され、以降30有余年に渡り木材の耐候性の向上に関する研究に従事。その間、オーストラリア国立大学、スウェーデン木材技術研究所、フィンランドVTT建築研究所等で木材の耐候性、改質に関する在外研究を行う。また、農林水産省に研究調査官として出向し、農林水産技術開発研究政策に従事。2013年からバイオマス研究コーディネータとしてバイオマス利用研究の統括、2018年(国研)森林総合研究所九州支所長を最後に退職し、日本大学生物資源科学部教授となり現在に至る。 日本木材学会理事、代議員、(公社)日本木材保存協会理事、木材塗装研究会副会長等を歴任。日本木材学会奨励賞、技術賞、科学技術庁注目発明選定、日本木材保存協会功績賞等受賞。博士(農学)。