エンバイロ先生の保護塗料講座

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木材の心材と辺材、節

心材(赤身、赤太)と辺材(白太)

丸太の木口を見るとまず年輪が見えます。さらに中央部と周囲で色の違いが区別できます。

スギ丸太の木口では内側に褐色の部分(心材)があり、その周囲を淡色の部分(辺材)が取り巻いています。
(ただし、エゾマツ、ベイツガのように色の違いがわかりにくい樹種もあり)

心材は、初めから心材ではなく樹木の形成層で形作られ、辺材として何十年を過ごし、ある時に心材に「変身」したものなのです。辺材から心材に変身するときに、微生物の嫌いな樹脂や色素(心材成分)でパイプを覆い、細菌や水の通り道である穴(壁穴)をふさぎます。そのため、心材は辺材よりも腐朽に強く、シロアリやキクイムシの食害にも強いのです。

昔は良質な木材を豊富に使えたので辺材部は廃棄していましたが、現在は世界的に森林資源が高騰。製造コストを抑えるために辺材も心材に含めて使わざるをえない状況にあります。

スギ赤み
スギ赤み

源平材への塗装

木材業界では心材、辺材が混在する材のことを源氏の白旗、平家の赤旗をもじって「源平材」と呼んでいます。

源平材は塗装上さまざまな問題を抱えています。源平材に塗装する場合通路を塞がれた心材では塗料や着色剤の浸透が少なく、通路が開いている辺材はよく浸透します。その結果、同様に塗装しても塗膜が平滑にならず、着色ムラができてしまうのです。源平材にできる色の差をそのままにして使うと、製品の美観を著しく損なうので、特別な着色方法によって一様な色にする必要があります。この場合、心材を漂白で淡色するか、辺材を着色剤で心材色にする手法をとります。

源平材
源平材

節(枝の痕跡)

幹に取り込まれた枝の痕跡を節といいます。市場では、節のない材料が高価なものとされるため、育林作業では枝打ちを行い、若い木の時に必要でない幹の下部の枝を払ってしまいます。枝打ちにより繊維が切れるために、強度、美観、加工性の低下などを招くこともあります。

また、樹脂道がむき出しになるため、マツやヒノキ材でヤニがにじみ出て、塗装の弊害になる場合もあります。

節材
節材