木材を取り巻く外敵

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さらに詳しく 金属(鉄)汚染

汚染原因

 鉄イオンと木材に含まれるフェノール性物質(タンニンなど)の水酸基が水分を介して反応し、カビによく似た黒色化合物を生成することによって、木材が黒褐色から黒色へ変色します。カビは生育に時間が必要になりますが、金属(鉄)汚染は短時間で発生します。
原因となるのは、ノコギリやカンナなどの製材現場で浮遊している金属成分、金属製工具、金属製建材・建具、鉄クギ、砂鉄、鉄粉など現場で大気中に浮遊している金属成分など様々です。金属汚染が発生しやすい例として、タンニンの多い木材(ナラ、スギ、ヒノキ、ヒバ)含水率の高い木材(未乾燥材、新しい材、水洗直後の材)があげられます。
金属汚染は、特別な事例ではなく、ごく微量の鉄イオンと水分があれば発生する一般的な現象であり、一度除去しても現場の環境によっては繰り返し発生します。

除去方法

 5%シュウ酸水溶液を塗布し、変色が消えたことを確認した後に水洗いを行います。
 水洗いの代わりに5%リン酸一ナトリウム水溶液を塗布する事で再発生を少し抑えることができます。

※シュウ酸は劇物のため薬局で購入の際、書類に押印が必要です。作業時には手袋や保護眼鏡を着用ください