エンバイロ先生の保護塗料講座

Dr.Enviro’s protection paints Lesson
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素地調整

再塗装作業の前には必ず素地調整を行います。
調整の方法は、塗装する木材の表面状態によって異なります。

素地調整

汚れのない塗装面

ゴミ、ほこりなどがあれば、ボロ布などで塗装面上を清掃します。

ヤニの発生する無塗装面

ヤニの除去は気温が高いときに行うと効果的です。固まったヤニはヘラで取り除き、柔らかいヤニはアルコールや塗料用シンナーで拭き取ります。ヤニの多い木材で脱脂乾燥していない場合、数年間にわたってヤニが滲み出て、塵埃によって塗装面を汚染することがあります。

カビ、シミ、鉄汚染の発生する無塗装面

金属以外のブラシやタワシを用いて(金属ブラシは鉄汚染の原因となります)清水洗いをします。鉄汚染、カビ、シミなどの汚れは市販されている木材用のカビ取り剤、漂白剤、アク抜き剤などで取り除きます。鉄汚染した木材は5%シュウ酸水溶液を塗布後、5%リン酸一ナトリウム水溶液を塗布して処理します。再発防止のために鉄汚染の原因となる鉄等は錆びないステンレス等に交換します。

汚れを取り除いた後は、仕上がりに悪影響を及ぼさないよう十分に水洗いを行い、水洗後は木材を乾燥させます。乾燥が不十分だと仕上りが悪くなり、塗装不良の原因にもなるので注意が必要です。

※シュウ酸は劇物のため、薬局で購入の際、印鑑が必要です。

その他の汚れ

セメント系のカスや接着剤は、変色や吸い込みムラの原因となるため、研磨またはヘラでできるだけ取り除きます。

油分、手垢などは、有機溶剤や中性洗剤で拭き取り、中性洗剤を使用した場合は、十分に水洗・乾燥を行います。

キシラデコール塗装面

サンドペーパー、ブラシ(金属製は不可)、ボロ布などを用いて塗装面のゴミ、ほこりなどを除去、清掃します。

木材表面の風化等の劣化によりキシラデコールの色が簡単に取れる場合は取り除きます。この際、中性洗剤を使用した場合は十分な水洗と乾燥が必要です。塗装面の劣化が著しく、材の下地が露出している場合は、C)に準じて素地調整を行います。

キシラデコール以外の含浸タイプの塗料塗装面

キシラデコール以外の木材保護塗料、オイルステイン、クレオソート、撥水剤などが塗装されている場合は、まず水をかけて撥水性を調べます。

撥水性がない(水がすぐ染み込む)場合は、C)に準じます。撥水性が残る(水が球状に残る、水の染み込みが遅い)場合、そのままキシラデコールを塗装すると耐候性低下の原因となるので撥水性がなくなるまで、ペーパーがけやブラッシング(金属ブラシは不可)処理をします。とくに、クレオソートや撥水剤で処理された材の場合、撥水性がなくなるまではキシラデコールは塗装できません。

加圧注入防腐処理剤に塗装する場合、十分乾燥していれば問題ありませんが、試し塗りをして色調を確認します。なお、木材表面が汚れている場合は、C)に準じて汚れを取り除きます。

造膜タイプの塗料塗装面

電動サンダー、高圧洗浄、塗膜剥離剤などで旧塗膜を完全に除去する必要があります。木材表面が汚れている場合は、C)に準じて汚れを取り除きます。

その他

逆目、かんな目、ケバなどは、#120~#240程度のサンドペーパーで研磨します。
塗り替え材に細かいワレが無数にある、劣化状態が部分的に異なるなどの場合はそのまま有色のキシラデコールを塗装すると、吸い込みムラを生じます。吸い込みムラの低減には専用の下塗り剤「キシラデコールカラレス」の使用をおすすめします。

また、汚れが残った材の場合は淡色のキシラデコールでは汚れが目立つことがあるため、濃色のキシラデコールでの塗装をおすすめします。