トラブル対応について

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キシラデコールシリーズや
キシラデコール

Q. 樹脂分(ヤニ)の多い木材に、暗色系のキシラデコールの塗装を避けた方がよいのはなぜでしょうか?
A.

マツ科の針葉樹材やフタバガキ科の熱帯産の広葉樹材のように樹脂分の多い木材について、特に屋外で使用する場合、暗色系のキシラデコール塗装は避けてください。

暗色系で塗装した表面は光の吸収が良くなるので木材の温度が上がり、木材中の熱可塑性樹脂が溶けて冷却され、樹脂道からヤニとしてしみだします。それが空気にふれて固まり、木材表面に白っぽい、時には黒っぽいかさぶたのようなものをつくります。

このようなヤニは有害物質ではありませんが、美観を損ね、ときには窓枠材などの場合、シーリング材にも悪い影響を与えることがあります。

Q. キシラデコール塗装で発生するトラブルの主な原因は?
A.

実際の塗装トラブルは、原因が一つで生じることはまれで、複数の原因が重なりあって発生することが多いものです。キシラデコール塗装で発生するトラブルの主な原因は次のとおりです。

  • 1. 高含水率材(乾燥不十分の材・雨天時、あるいは雨天直後)への塗装
  • 2. 塗布量・塗布回数の不足
  • 3. 他の塗料や溶剤との混合
  • 4. 低温時(5℃以下)又は高湿度(85%)での塗装
  • 5. 塗り重ね乾燥時間の不足
  • 6. 被塗布材の塗装前、塗装後の不適切な保管

塗り重ね乾燥時間は、12時間以上必要です。
未乾燥のうちに重ね塗りをすると、乾燥が長引くことがありますのでご注意ください。
雨天の日、多湿時(相対湿度85%以上)、または低温時(5℃以下)の塗装はお控えください。木材が湿っていると塗料の吸込みが悪くなりますので、雨の直後の塗装や水洗いしてすぐの塗装はお避けください。

Q. キシラデコールを塗装したところ、塗装見本色より薄めの色に仕上がってしまったのはどうしてでしょうか?
A.
  • 1. キシラデコールは着色剤として顔料が含まれておりますが、これらの顔料粒子が缶の底に沈殿しています。使用前に十分撹拌しないと上澄み液を塗装することになり、実際より薄めの色に仕上がってしまいます。
    開栓する前に缶を十分に振り、開栓後は棒で良くかきまぜてください。使用中も良くかきまぜてください。
    ⇒塗料の混ぜ方の動画はこちら
  • 2. 木材の含水率が高い場合、キシラデコールの付着量が不足して色が薄く仕上がります。含水率を測定してください。
    針葉樹材では25%以下、広葉樹材では20%以下になるまで乾燥させてください。
    理想的には15%程度まで乾燥させてください。
  • 3. 木材の種類(新材・古材)、樹種によって吸い込みが異なったり、木肌の色が影響して、仕上がりが塗装見本色と異なることがあります。
  • 4. 塗装前に必ず試し塗りをしてからご使用ください。
Q. キシラデコールカラレス(#101)の屋外での単独使用は、なぜいけないのでしょうか?
A.

キシラデコールカラレス(#101)は、有色キシラデコールの下塗り剤として設計されており、防腐・防カビ・防虫成分は含まれていますが、紫外線をカットする顔料が含まれておらず日焼けや変色を防止できないため、クリヤーとしての単独使用はお避けください。

Q. キシラデコールを塗装したが、間違えて濃い色を塗ってしてしまいました。薄くすることは出来ますか?
A.

キシラデコールは木目の美しさを生かす浸透性タイプの木材保護塗料のため、塗装すると有効成分や顔料が被塗物(木材)に深く浸透し付着します。

狭い面積ならば木材表面に付着している色(顔料)をサンドペーパーで研磨すれば若干薄くすることは出来ると思います。

従って、キシラデコールを塗装される前に必ず試し塗りをし、仕上がりの色を十分に検討してから塗装されることをおすすめいたします。

プロの業者様の場合は、塗料用剥離剤剥楽をお使いください。

⇒詳しい剥楽のページはこちら

Q. キシラデコール塗装後に強い横殴りの雨が降り、被塗装材の桁部位より、雨水と混ざって漆喰壁に流れ、壁や基礎のコンクリートに涙目状に広がり淡黄褐色に汚染した。除去方法は?
A.
  • 1. 木材に含まれている抽出成分が雨水によって溶け出し、漆喰影(アルカリ性)に接触し漆喰壁面を汚すことがあります。これをアルカリ汚染といいます。アルカリ汚染はpHが11以上になると急激に発生します。
    汚染の色は樹種によって異なりますが、一般的には黄色から黄褐色に汚染することが最も多いといえます。
  • 2. アルカリ汚染の除去は、pH7に調整した濃度2~10%の過酸化水素(塗布すると泡が盛んに出る新品を使用する)除去すると効果があります。
    除去後時間を置いてから漆喰で再塗装する場合は、水洗の必要はありません。
    しかし、除去後時間を置かないで再塗装する場合は、水洗後乾燥させる必要があります。
  • 3. 汚染除去が大変な場合は、汚れた漆喰の上に直接カチオン系樹脂塗料を塗装してください。塗装方法は酢酸ビニルエマルション塗料を塗る要領で塗装してください。
  • ⇒詳しいアルカリ汚染のページはこちら
Q. 木材に鉄汚染が発生した場合の除去方法は?
A.

鉄クギなどの鉄イオンや銅イオンが木材に付着すると変色を起こします。
鉄イオンは0.8mg/m2で黒色の汚染を生じさせます。この反応はタンニンなどのフェノール性水酸基と鉄イオンが反応して錯化合物(タンニン鉄)をつくり出すことによるものです。

金属汚染はタンニンが多い樹種(マツ・カラマツ・クリ材など)やpHが低い樹種、含水率が高い木材に多く発生します。

除去方法は、シュウ酸(5%)を塗布し、次に第一リン酸ナトリウム(5%)を塗布してください。

※シュウ酸は劇物のため、薬局で購入の際、印鑑が必要です。

⇒詳しい金属(鉄)汚染のページはこちら

Q. 南洋材にキシラデコールを塗ったところ着色ムラが出たのはなぜでしょうか?
A.

アフリカ産より東南アジア諸国から輸入される南洋材に多発する現象です。
水の中に住んでいるバクテリアによって、木材の細胞膜が部分的に食べられ、その部分でのキシラデコールの木材への吸収が多くなるからです。
キシラデコールカラレス(#101)で前処理(下塗り)しても着色ムラを十分に防げないことがあります。

Q. 合板(シナベニアなど)にキシラデコールを塗装すると着色ムラが生じた。その原因と防ぐ方法は?
A.

合板の表層ベニアに接着剤が滲みだしていることが多く、キシラデコールを塗ったとき、吸収量が部分的に違うため斑点や着色ムラが生じたり、ときには色あせが起こります。
多少濃いめに仕上げて、目立たなくするくらいしか方法はありません。

上塗り有色品とカラレスを3:2(または1:1)程度に混合したものを下塗りし、よく拭き上げた後上塗りを行えば多少着色ムラを防ぐことができます。
合板や集成材にキシラデコールを塗装した場合、接着剤に影響する心配はありません。

Q. 木材の劣化や変色の原因は?
A.

木材の劣化や変色はいろいろな要因が複雑にからみあって生じます。日光(紫外線)によって木材表面は「日焼け」を生じ、さらに雨水によって溶脱されて「ヤセ」「灰化」が生じます。

ある種のカビは陽のあたる条件でもよく繁殖し、木材表面や内部を黒く変色させます。木材腐朽菌による腐れや木材害虫(ヒラタキクイムシ・ナガシンクイムシ・シロアリなど)の食害によって木材の強度は大きく低下します。木材の劣化や変色のメカニズムは下図の通りです。

⇒詳しい変色の原因のページはこちら

キシラデコールアクオステージ

Q. キシラデコールアクオステージが色見本の様な色に仕上がりません。
なぜでしょうか?
A.

キシラデコールアクオステージは耐候性顔料を高濃度に配合した水性高着色塗料です。そのため、ご使用前は顔料が缶底に沈降しています。特に比重の大きい(重い)赤系の顔料が含まれている色は、沈降した顔料を事前にしっかりとほぐす必要があります。塗装前の撹拌が不足していると上澄みを塗ることになり、薄く仕上がってしまいます。特に #405カスタニ、#407マホガニ、など赤系の品番は、黄色っぽく仕上がります。使用前に、必ず角棒などで缶底からしっかり顔料をほぐすよう混ぜたあと、缶をよく振ってご使用ください。

詳しい混ぜ方は「塗料の混ぜ方」の動画をご覧ください。

キシラデコールコンゾラン

Q. キシラデコールコンゾランを塗装したところ樹液やヤニのようなものが出てきました。
A.

キシラデコールコンゾランの塗膜には通気性があります。これは、木材に吸収された水分をスムーズに放出させ、水分が滞留して木材が腐ったり塗膜の劣化を防ぐためです。

その特徴の一方で、樹液(タンニン・ヤニなどの抽出成分)や、注入された薬剤(難燃剤・防腐剤)なども、キシラデコールコンゾランの塗膜を通過します。

また、樹液を多く含んだ新しい木材では、樹液が木材表面に滲み出ていることがあります。この状態のままキシラデコールコンゾランを塗装しますと、密着不良の原因になり、樹液が塗膜を押し上げることもあります。塗装前にこの樹液をアルコールでよく拭き取り、サンドペーパーにより目荒らしするなどして、木材表面への密着性を高める下地処理が必要です。

塗装面にヤニが発生した場合は、中性洗剤やアルコールで拭き取ってください。

Q. キシラデコールコンゾランを塗装したとき、タンニンなどの樹液のにじみ(ブリード)を防ぐよい方法は?
A.

キシラデコールコンゾランの塗膜は通気性があるため、ヤニやシミなどの木材抽出成分を防ぐことができないため、汚れが目立つことがあります。新築施工時、ヤニやシミの汚れは中性洗剤、あるいはアルコールでよく拭き取ってください。脱脂乾燥木材を使用した場合でも、稀にヤニが発生することがあります。

タンニン等の木材抽出成分が滲み出した場合に、ワイスなどの淡い色では淡黄色が目立ちやすくなります。また、濃い色ではヤニのロウ成分が白化した場合には目立ちやすくなります。

Q. 玄関ドアの木部にキシラデコールコンゾランを塗装したところ、塗装面どうしが接着してドアが開かなくなってしまいました。何か良い方法はありますか?
A.

キシラデコールコンゾランの塗膜は密着性が良い分だけ塗膜どうしが接触したときは、逆に剥がれなくなる危険性があります。これを防ぐには、通気性を妨げることになりますが接触する面どうしの塗膜にエアゾールタイプのシリコンスプレーを塗布してください。

Q. 木材に発生したクラック(割れ)の補修方法は?
A.
  • 1. 微小な割れは、ウッドパテで埋め込みを行い、表面をヘラで平滑にしてから、P240番手のサンドペーパーで研磨してください。
  • 2. 大きな割れは、バックアップ材(目地底に詰める合成樹脂系の発泡材でボンドブレーカーともいう)を埋めて、目地を浅くしてから、木粉やクルミ粉を水性木工ボンドやエポキシ樹脂で良く練り合わせて埋め込み、表面をヘラで平滑にしてください。
  • キシラデコールコンゾランについて、木材の割れを補修する場合、パテはエポキシ系のウッドパテを、コーキングはウレタン系またはアクリル系を使用してください。
Q. キシラデコールコンゾランのワイス(#514)やレッド(#551)を塗装した時に下地が透けて見えて完全に隠ペイできない被塗材があります。この対策は?
A.

キシラデコールコンゾランのレッド(#551)やブリリアントイエロー(#550)、朱色(#523)を塗装する場合、下地が透けることがありますので、下塗りにワイス(#514)を塗装することをおすすめします。 (上塗り後にワイスが透ける場合は、上塗り塗装回数を増やしてください。)

キシラデコールインテリアファイン・キシラデコールインテリアファイントップコート

Q. キシラデコールインテリアファインを塗装後、室内で色落ちや衣服を汚すことがありますか?
A.

頻繁に手を触れる部位は、色落ちや衣服を汚すことがありますので、乾燥後ウエスなどで乾拭きするか、キシラデコールインテリアファインのカラレス(#901)、または、キシラデコールインテリアファイントップコートを上塗りしてください。

コンゾラン(家庭用)

Q. コンゾランを塗装したところ樹液やヤニのようなものが出てきました。
A.

コンゾランの塗膜には通気性があります。これは、木材に吸収された水分をスムーズに放出させ、水分が滞留して木材が腐ったり塗膜の劣化を防ぐためです。

その特徴の一方で、樹液(タンニン・ヤニなどの抽出成分)や、注入された薬剤(難燃剤・防腐剤)なども、コンゾランの塗膜を通過します。また、樹液を多く含んだ新しい木材では、樹液が木材表面に滲み出ていることがあります。この状態のままコンゾランを塗装しますと、密着不良の原因になり、樹液が塗膜を押し上げることもあります。

塗装前にこの樹液をアルコールでよく拭き取り、サンドペーパーにより目荒らしするなどして、木材表面への密着性を高める下地処理が必要です。 塗装面にヤニが発生した場合は、中性洗剤やアルコールで拭き取ってください。

Q. コンゾランを上塗りしたとき、タンニン等の樹液のにじみ(ブリード)を防ぐ良い方法は?
A.

コンゾランの塗膜は通気性があるため、ヤニやシミ等の木材抽出成分を防ぐことができないため、汚れが目立つことがあります。新築施工時、ヤニやシミの汚れは中性洗剤、あるいはアルコールでよく拭き取ってください。脱脂乾燥木材を使用した場合でも、稀にヤニが発生することがあります。

タンニン等の木材抽出成分が滲み出した場合に、ホワイトやライトアイボリーなどの淡い色では淡黄色が目立ちやすくなります。また、濃い色ではヤニのロウ成分が白化した場合には目立ちやすくなります。

Q. 玄関ドアの木部にコンゾランを塗布したところ、塗布面どうしが接着してドアが開かなくなってしまいました。これを防ぐ良い方法はありますか?
A.

コンゾランの塗膜は密着性が良い分だけ塗膜どうしが接触したときは、逆に剥がれなくなる危険性があります。これを防ぐには、通気性を妨げることになりますが接触する面どうしの塗膜にエアゾールタイプのシリコンスプレーを塗布してください。

水性キシラデコールエクステリア

Q. 塗料や塗装直後の色が色見本と違って見えるのですが。
A.

一般的に、水性の木材保護塗料は、塗料そのものの色や濡れ色が乾燥後より白っぽく見えるという特性がございます。乾けば色見本と同じ仕上がりになりますのでご心配はいりません。

Q. 間違えて濃い色の水性キシラデコールエクステリアを塗ってしまいました。塗り替えはできますか?
A.

水性キシラデコールエクステリアは木目の美しさを生かす浸透性タイプの木材保護塗料のため、塗装すると有効成分や顔料が被塗物(木材)に深く浸透し付着します。

狭い面積ならば木材表面に付着している色(顔料)をサンドペーパーで研磨すれば若干薄くすることは出来ると思います。

従って、キシラデコールを塗装される前に必ず試し塗りをし、仕上がりの色を十分に検討してから塗装されることをおすすめいたします。

Q. 塗装作業を中断(短時間)する時はどうすればよいですか?
A.

塗装作業を中断する場合は、必ず刷毛を塗料に浸してください。容器のふたは確実にしめ、再塗装時はよく混ぜてお使いください。

Q. パウチの上部と下部で、色の濃さが違って見えますが?
A.

顔料成分が分離・沈殿し、上部と下部で、色の濃さが違って見えますが、性能には問題ありません。容器記載の方法で十分均一にしてから、ご使用ください。

Q. キシラデコールエクステリアに膜状のものがあるのですが?
A.

未開封でも薄い皮張りにより膜状の浮遊物が生じていることがあります。
品質上問題はありませんので、取り除き、塗料をよくかき混ぜ、ろ過してご使用ください。

水性キシラデコールウッドコート

Q. 塗料や塗装直後の色が色見本と違って見えるのですが。
A.

一般的に、水性の木材保護塗料は、塗料そのものの色や濡れ色が乾燥後より白っぽく見えるという特性がございます。乾けば色見本と同じ仕上がりになりますのでご心配はいりません。

Q. 間違えて濃い色の水性キシラデコールウッドコートを塗ってしまいました。塗り替えはできますか?
A.

水性キシラデコールウッドコートは半造膜性タイプなので、一度塗装した色(顔料)を化学的な方法で完全に取り除くことはできません。色を塗る前に十分検討し、必ず試し塗りをしてから塗装してください。

Q. 塗装作業を中断(短時間)する時はどうすればよいですか?
A.

作業を中断する時は塗料にハケを浸し、さらにラップなどで空気が入らぬよう容器全体をおおってください。容器のふたは確実にしめ、再塗装時はよく混ぜてお使いください。

Q. 使用した水性キシラデコールウッドコートの残りを保管して、後日使うことができますか?
A.

一度 開封しましたら極力使い切ってください。どうしても残す場合は密栓後、冷暗所での保存をおすすめしますが、一度開封された商品については品質を保証しかねますので、できるだけ早くお使いください。