木材の基礎知識
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木材の切り方
板目板の裏、表
丸太を製材する方向によって柾目面、板目面が現れます。
柾目は板目に比べて木目が平行で、緻密な板は美しく、優しい感じがあります。ナラ、ブナ、シルキーオークのように放射組織の広い樹種は、柾目面に帯状または斑紋上に顕著に現れ、美しい模様ができることで珍重されています。
板目は柾目に比べ、乾燥および濡れに対する収縮、膨潤が大きく、木目が不規則で、男性的な荒々しい感じがあります。
板目板には裏と表が存在します。木表は木裏よりツヤがあり、塗装すると自然に仕上がるので製品の表に出るように使うのが基本とされています。
表皮に近い側を木表、樹心に近い側を木裏といいます。木材は乾燥すると木表を凹に反るので床や壁、天井など建築では表面に木表を使うことが原則とされています。

柾目の塗装
柾目は素直で板目より逆目が立つことが少ないので素地研磨が容易にできます。放射組織の模様が美しい面の着色は、染料系ステインを使った特殊な素地着色を行なうと細胞の走行方向や浸透性が異なるために、他の組織と染まり方が異なって、美しく発色します。
板目の塗装
板目は柾目よりもカンナがけやプレーナー仕上げの際に逆目が起きやすいので十分な注意が必要です。大きな逆目がある素地は、目止めやパテ付けで完全にふさぐ必要があります。一般に、板目は柾目よりも着色効果に優れていると言われています。


(CONFORT No.72号より抜粋)